みなさん、こんにちは^^
キレイとカラダのお悩み相談を
受付中の芦尾美瑳です。
みなさんは、寝たきりになってしまう
原因を考えた事はありますか?
家族や私と関わる人がずっと元気で
ピンピン動いて欲しいと思い
この記事を書くことにしました。
私は、寝たきりになってしまう理由が
ずっと気になっていました。
寝たきりになってしまっている人の
ほとんどが、カラダが痩せ細っていて、
膝も曲がったままで背中や肩、
首もカチカチに固まっていました。
何でこうなったの?と疑問を抱きました。
実は、ちょっとしたきっかけで
寝たきりになってしまった人が
多いのではないかと気が付きました。
今回は、どうして寝たきりになって
しまうのか?動けない事の怖さを
みなさんにお伝えします。
寝たきりにならない為にも
一緒に予防の知識を付けましょう。
「廃用症候群」という言葉を知っていますか?
「廃用」とは、「使われない」
という意味があります。
廃用症候群は、心身の不使用・不活発
(カラダやアタマを使わない事)
によって起こる二次的障害です。
ココロもカラダも使わなければ、
使えなくなっていきます。
例えば…
・カラダが疲れやすくなる
・心臓や肺の機能が落ちる
・筋肉の萎縮・筋力が低下する
・関節の運動が制限される(拘縮・短縮)
・骨が弱くなる(骨粗鬆症)
・起立性低血圧になる
・認知症になる
・褥瘡(床ずれ)ができる
このような事が起きます。
関節を動かさないと、4日目には
可逆的な(変化したものを元の状態に
戻す事が出来る)関節の増加や
癒着が出てきます。
60日以上では、軟骨が繊維化して
不可逆的(元の状態に戻る事が出来ない)
になります。
高齢者で元々、関節に変形等がある場合は
もっと、速く進行していきます。
筋力は1週間の安静で10〜15%も
低下すると言われています。
動けないから動かない、動かないから
動けないといった悪循環を
繰り返している人がとても多いです。
(例)
→あるきっかけで体力が落ちベッドで
横になる時間が増えました。
→ベッドから起きようとした時に、
めまいを感じ安静を取ることにしました。
→気が付いた時には車椅子にすら座れない
状態になってしまいました。
例のようなパターンはとても多いです。
つまり、ちょっと風邪を引いただけで、
ちょっと腰を痛めただけで…。
そんな「ちょっとしたきっかけ」で
寝たきりになっている人が
非常に多いのが現実です。
寝たきりにならないためには、
予防と早期発見が第一です。
予防として出来る事は、
日常生活の中でココロとカラダを
しっかりと動かしていく事です。
しかし、カラダに痛みであったり
動きにくさを感じていると動きたくないと
思ってしまうのは当然の事です。
つまり、カラダの痛みや動かしにくさを
改善する事は廃用症候群の予防に
必ず繋がってきます。
廃用症候群の回復には廃用に陥っていた
期間の数倍の期間が必要とされています。
例えば、1週間の安静によって生じた
体力の低下を回復させるには、
1ヶ月は必要になってくると言われています。
廃用症候群は病気によって直接的に生じる障害
(麻痺など)よりは回復しやすいです。
寝たきりの人を起こす事は必要ですが
起立性低血圧を引き起こす可能性があるので
危険性が高いことは理解しておいて下さい。
特に、膝関節や足関節は拘縮に
なりやすいので注意が必要です。
そのため、関節可動域訓練が
重要になってきます。
1日2回各関節を3回ずつ可動域全体に
Kottkeら
動かすことで拘縮を予防できる
その他、廃用性骨萎縮の予防は、
寝たり座ったりする訓練よりも
1日トータル3時間立つ事が有効です。
怖いのは廃用症候群だけではありません。
過用症候群や誤用症候群にも注意していく
必要があります。
今からこの2つを紹介していきます。
①誤用症候群
脳卒中などの後遺症で麻痺がある方や、
関節疾患等によって痛みがある方、
関節可動域が狭くなっている方は
代償運動が出やすくなります。
代償運動とは、麻痺している筋肉や
弱った筋肉をかばって、より強い筋肉が
動いてしまう事を言います。
代償運動のように、運動が適切でない
場合に起こる二次的障害もあります。
そのため、代償運動による寝たきりに
ならない為にカラダに負担の掛からない
動作を指導して貰う事が重要です。
②過用症候群
不十分な身体機能や筋力の許容範囲を
超えて努力し、過度に使いすぎることで
起こる二次的障害もあります。
酷い場合は筋肉や腱が断裂してしまう
場合もあります。
そのため、カラダの使いすぎによる
寝たきりにならない為に、運動量等の
説明を行って貰う必要があります。
ココロもカラダも使わなければ、
使えなくなっていきます。
そのため、日常生活の中でココロも
カラダもしっかりと動かす事が大切です。
また、痛みやカラダの動かしにくさを
改善する事も廃用症候群を
予防する第一歩になってきます。
患者さんを過用症候群や誤用症候群で
寝たきりにさせてしまうのは、
治療者側にも責任があります。
そのため、誤ったカラダの使い方や
カラダの使い過ぎは良くないと
しっかりと覚えておいて下さい。
最後まで「どうして寝たきりになって
しまうのか?動けない事の
怖さを徹底解説!」のブログを読んで頂き
本当にありがとうございました。
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